2026年8月13日、午前2時37分。
日本がいちばん深く眠っている時刻に、獅子座20度で新月が生まれます。
そしてこの新月は、皆既日食をともないます。地球のどこかで、太陽がまるごと月に覆われて、真昼の空が夜になる。そういう夜です。
黒い太陽が見えるのは、グリーンランド、アイスランド、そしてスペインの北部。
日本からは、部分日食もふくめて何も見えません。太陽はまだ地平線のずっと下、わたしたちは布団の中です。
けれど同じ夜、日本の空にはペルセウス座流星群が降りそそいでいます。
見えない太陽のかわりに、流れ星が落ちてくる。今年の夏は、そういうふうにできています。
🌑 一度、消える。だからはじまる
7月14日、かに座の新月の夜に、あなたは小さな種をひとつ、心の土にうめました。
それから8月8日、ライオンズゲートの光がいちばん大きく開いて、種はあたたかい光を浴びました。
そして今夜、その上に、皆既日食がやってきます。
日食は、太陽が月にすっぽりと隠される時間です。
いつも当たり前にそこにあった光が、数分間だけ、この世から消える。
そして何ごともなかったように、また戻ってくる。
古くから日食が「死と再生」「リセット」と呼ばれてきたのは、この、消えて還ってくるという体験があまりにも鮮やかだからでしょう。
8月8日 ライオンズゲート ── 扉が開く
天と地をつなぐ光の道がいちばん大きく開き、夏のエネルギーがピークを迎えました。
8月13日 獅子座新月・皆既日食 ── 一度、白紙に戻る
太陽が完全に隠れ、そしてよみがえる夜。
ここで受け取ったものは、次の半年をかけてゆっくりかたちになっていきます。
8月23日ごろ 太陽が乙女座へ ── 手を動かしはじめる
夏の華やかさから、暮らしを整える季節へ。日食で決めたことを、日々の中に落としこんでいく時間です。
8月28日 うお座の満月(部分月食) ── ひと区切り
今回の日食とセットになった満月です。この夜、8月13日に感じたことの答え合わせが、そっと届きます。
しかも今年は、6月30日から幸運の星・木星が獅子座に滞在しています。12年に一度の、獅子座の年。
「自分らしくあること」「好きなものを好きだと言うこと」が、そのまま追い風になる1年のまんなかで、獅子座の日食が起こる。
こんなにもはっきりと、あなた自身が主役になる夜は、そうそうありません。
🌟 この新月に叶いやすい祈りのテーマ
1. 「本当の私」として生きる願い
獅子座は、太陽そのものの星座です。誰かの期待に合わせた自分ではなく、心の芯のほうにいる自分。それを、こわがらずに世界に出していく願いが、この夜いちばんよく届きます。
例:
・「私は私のままで、堂々と輝きます」
・「心から好きなことを、自分に許します」
2. 古い私を脱いで、生まれ変わる願い
日食は、いったん光を消してしまう天体現象です。もう似合わなくなった役割、長く着すぎた服のような習慣。それを脱いだ場所に、あたらしい自分が立ちあがります。半年をかけて、ゆっくりと。
例:
・「役割を脱ぎ、ありのままの私に還ります」
・「これまでの私に感謝して、あたらしい物語をはじめます」
3. よろこびと、愛される力の願い
獅子座は、心臓の星座。恋も、創作も、遊びも、すべて「心が動くほうへ」という同じ道です。誰かに愛されること、誰かを心から愛すること。そのどちらも、獅子座の新月はまっすぐに受けとめてくれます。
例:
・「毎日の中に、たっぷりのよろこびを迎え入れます」
・「愛し、愛される関係が、自然に育っていきます」
🧘♀️ 日食の夜の、おすすめの過ごし方
1. 眠っていて、大丈夫
午前2時37分。ほとんどの人が眠っている時刻です。
無理に起きていなくても、この夜の光はちゃんと届きます。
むしろ眠りの中でこそ、深いところが静かに書きかえられていく。
朝、目が覚めたときに見ていた夢を、少しだけ思い出してみてください。それが今回のメッセージです。
2. 好きなものを、ひとつ堂々と
獅子座の夜には、「好き」がお守りになります。
ずっと聴いているアルバムを大きな音でかける。いちばん似合う服を、出かける予定がなくても着てみる。しまいこんでいた絵の道具を出してみる。
誰に見せるためでもない、その小さな一歩が、木星のいる獅子座にまっすぐ届きます。
3. 夜空を見上げて、流れ星に会う
同じころ、ペルセウス座流星群が極大を迎えます。
黒い太陽は日本からは見えないけれど、そのかわりに空から光が降ってくる。
ベランダでも、窓辺でもかまいません。数分だけ夜に出て、上を向いてみてください。
ひとつでも流れたら、それはあなたに宛てられた光です。
今夜どの方角に何が見えるのかは、星浴カレンダーでどうぞ。
月齢も、惑星の位置も、流星群の見ごろも、その日の空のまま並んでいます。
4. 半年後の自分に、手紙を書く
日食の新月は、半年ほどかけてゆっくり働いていきます。
だから今夜書くのは、明日の予定ではなく、来年2月のあなたへの手紙です。
「そのころ、どんな顔で笑っていたい?」
深夜のキッチンで、冷蔵庫のあかりだけをつけて、一枚だけ。そんなふうに書くのがいちばん似合う夜です。
🧘♀️ 獅子座新月の瞑想~黒い太陽の真ん中へ~
1. あかりを、ひとつだけ残す
部屋の照明を落とし、キャンドルか、小さなあかりをひとつだけ灯します。
暗さが少しあるほうが、この夜の瞑想はうまくいきます。
2. 心臓のあたりに、手をあてる
獅子座がつかさどるのは心臓です。
胸に手をあてて、とくとくと動いている音を、しばらくただ聞いていましょう。
生まれてから今日まで、一度も休まずに動きつづけてくれた場所です。
3. 黒い太陽を、思い描く
まぶたの裏に、真っ黒な太陽を思い浮かべます。
そのまわりには、真珠色のコロナが、髪のようにゆらめいて広がっています。
昼が夜になり、鳥が鳴きやみ、あたりの空気がすっと冷たくなる。その静けさの中に、ただ立っていてください。
4. 消えたあとに、残るものを見る
光が隠れたとき、あなたの中に、それでも残っているものがあります。
肩書きでも、役割でも、誰かとの関係でもない、いちばん奥の芯のようなもの。
それが何なのか、言葉にならなくてかまいません。ただ、あるということを感じてください。
5. 光が還る瞬間を、迎える
黒い太陽のふちが、ダイヤモンドのようにきらりと光ります。
そして光がいっきに戻ってくる。世界が、もう一度あかるくなる。
その光をまるごと胸に吸いこんで、深く息を吐きましょう。
6. 感じたことを書きとめる
浮かんだ景色や言葉を、ノートやスマホに残しておきます。
8月28日、うお座の満月の夜に読み返してみてください。
そして半年後、もう一度。日食の種が、どこまで育ったかがよく分かります。
✨ 半年先の光まで、道はつづく
かに座の新月で種をまき、ライオンズゲートで光を浴び、そして今夜、日食の闇をくぐる。
この夏の星のリレーは、ここでいちばん深いところに触れます。
日食の影響は、半年ほど続いていきます。
だから今夜のあなたは、明日いきなり変わらなくていいのです。
今夜決めたことが本当のかたちになるのは、秋の終わりかもしれないし、来年の春の入口かもしれません。
種が芽を出す速さは、種が決めます。
心の中でそっとつぶやいてみてください。
「私は私の光を思い出します。一度すべてを手放して、あたらしい私として、ここから歩いていきます。」
黒い太陽の静けさから、還ってくる光へ。
見えない日食の夜に生まれたあなたの願いが、これからの半年をゆっくりと、たしかに歩いていきますように。
