約15日ごとにめぐる、24の季節の節目。
その移ろいに寄り添う、植物の力と
小さな儀式の暦。
春 ── めぐり始める季節
夏 ── 光あふれる季節
秋 ── 実りと手放しの季節
冬 ── 静けさに還る季節
24節気のはじまりは、紀元前の古代中国。太陽が天球を一周する道筋を24等分し、それぞれに名前をつけたのが起源です。「立春」「春分」「夏至」など、一年を通して耳にする言葉の多くが、この暦に由来しています。
日本に伝わったのは飛鳥時代。それから千年以上をかけて、日本の気候や暮らしに合わせて少しずつ変化しながら、農作業や祭事、和歌の季語として、深く溶け込んでいきました。
桜は春分のころに咲き、ラベンダーは夏至の光を浴びて満開を迎え、金木犀は秋分の風に乗って香りを運びます。植物たちは、人間が暦をつくるはるか昔から、太陽の動きに合わせて芽吹き、花を咲かせ、実を結んできました。
24節気とハーブを結ぶことは、自然のリズムに自分のリズムを重ねること。「いまこの15日間に、何が咲き、何が実るのか」を知ると、暮らしに小さな道しるべが灯ります。
24節気をさらに3つずつに分けたのが「七十二候」。「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」「桃始笑(ももはじめてさく)」のように、5日ごとに移ろう自然のしぐさを言葉にした、世界一きめ細やかな季節の暦です。
このページでは、まず24節気の大きなリズムから始めます。一つひとつの節気の中に、七十二候のさらに小さなリズムが息づいていることを、心の片隅に置いておいてください。