第34天使 / 能天使(パワーズ)
怒りを鎮め、平和を保つ天使
守護する誕生日 9月8日〜12日
この期間に生まれた人は、こう名乗れます。
「わたしの守護天使は、レハヒア」
レハヒアは、カバラの「神の72の名」の34番目にあたる天使です。名は「寛大なる神」を意味します。72天使を8人ずつ9つの階級に分けたとき、レハヒアは33番から40番までの「能天使(パワーズ)」に属し、その2番目にあたります。
伝承で語られてきたレハヒアの働きを、1823年の文献は次のように記しています。
鎮める、信頼、平和。この三つがレハヒアの核です。荒れた場を静める天使であり、同時に、一度結ばれた信頼を長く保たせてくれる天使でもあります。「寛大なる神」という名には、怒りを受け止めて、それでも関係を保ち続ける懐の深さがこめられています。「怒りを鎮める天使」「信頼を保つ天使」。この二つの呼び名で覚えておくと、レハヒアの姿がぐっと近くなります。
レハヒアを守護天使に持つあなたは、怒っている人の前で、不思議と落ち着いていられる人ではないでしょうか。相手の声が大きくなるほど、あなたの声はゆっくりになっていく。まず「そうだったんですね」と受け止めて、それから少しずつ話を戻していく。まわりがしんとしてしまった場面で、最初に口を開くのは、いつもあなたかもしれません。
もう一つ、あなたには、人との信頼を長い時間をかけて育てていくところがあります。気難しい人や目上の人とも、あせらずに、少しずつ距離を縮めていけるのです。伝承でレハヒアは「君主の怒りを鎮め、忠誠と信頼を保つ天使」と語られてきました。その働きは、あなたの毎日の中では、こんなふうに静かな姿で現れています。
怒りや緊張のある場を静めるのが、あなたの得意なことです。苦情への対応、上司と部下のあいだの調整、もめている二人の間に立つ役。相手の言い分をひとまず受け止めてから、ゆっくり話を落ち着かせていく。そういう場面で、あなたの持ち味が生きます。
一度得た信頼を、何年も保ち続けられるのも、あなたらしいところです。急に親しくなるより、十年たっても同じ調子で付き合える関係のほうが、あなたには合っているのではないでしょうか。
もう一つ、相手の怒りの中身を聞き分ける耳を、あなたは持っています。声の大きさの奥で、相手は何に傷ついて怒っているのか。それを聞き取れるからこそ、鎮めることができるのです。伝承の「君主の怒りを鎮める」は、あなたの中では、こうした聞き取りの力として働いています。
レハヒアの働きを職業に置き換えると、場を鎮める仕事と、信頼をつなぐ仕事になります。顧客対応や苦情の窓口、人事や労務、調停や仲裁、秘書や側近のように要の人を支える役目。緊張の高い場所ほど、あなたの落ち着きが頼りにされるでしょう。
組織の中では、気難しい相手との窓口を任されることが多くなりそうです。「あの人のところへは、あなたに行ってほしい」と言われたら、それはあなたの力が認められているしるしです。
相手の機嫌の変化に早く気づいて、場をやわらげる。それがあなたの愛し方です。帰ってきた相手の声の調子で、今日は何かあったな、と分かる。問いつめるより先に、まず温かいものを一杯出す。そんなふうに、言葉より先に手が動く人ではないでしょうか。
一度結んだ関係を、長く大切にします。意見がぶつかったときは、先に譲ることが多いかもしれません。譲るのはあなたのやさしさですが、そのとき、あなたの本当の希望も一言だけ添えておいてください。相手は、それを聞きたがっています。
相手が荒れた日でも、あなたの声の調子はいつもと変わりません。その落ち着きが、相手にとっての帰る場所になっていきます。一度結んだ関係への忠実さは、あなたのいちばんの魅力です。
人をなだめる役が続くと、自分の怒りや不満を、つい後回しにしてしまうかもしれません。人の怒りにはすぐ気づくのに、自分の怒りには気づくのが遅れてしまう。気づいたときには、思っていたよりずっと溜まっていた、ということもあるでしょう。あなたの鎮める力は、あなた自身にも使えます。小さな不満は、小さいうちに、言葉にしてみてください。
もう一つ、情を大切にするあまり、つらい関係から離れるきっかけを逃してしまうことがあります。「ここまで一緒にやってきたんだから」と思っているうちに、気づけば一年。けれど、信頼を尽くす相手は、あなたが選んでいいのです。離れると決めるその日も、レハヒアはあなたのそばにいます。
人の怒りを鎮める力を、自分の気持ちにも向けていくことです。信頼を尽くす相手を、自分で選ぶこと。穏やかさを、人のためにも自分のためにも使えるようになったとき、レハヒアの働きは、あなたの中でいちばん美しい形になります。
ここからは、大切な人の守護天使がレハヒアだった方へ。
レハヒアの人は、黙ってあなたに合わせてくれていることが多いものです。合わせてくれているな、と感じたときほど、「あなたはどうしたい?」と聞いてみてください。その一言があると、自分の希望を口にしやすくなります。
感謝と信頼は、言葉にして伝えると、まっすぐ届きます。まわりの機嫌を整えることに慣れているぶん、自分が感謝される場面にはあまり慣れていない人です。「いつもありがとう」を、照れずに言ってみてください。少し驚いたあとで、とてもうれしそうな顔をするはずです。
ひとつ知っておいてほしいのは、不満があっても、先に譲ってしまうところがあることです。譲ってくれたときは、あとで「本当はどうしたかった?」と聞いてみてください。
| 番号 | 第34天使 |
|---|---|
| ヘブライ3文字 | להח |
| 名前の意味 | 寛大なる神 |
| 守護する誕生日 | 9月8日〜12日 |
| 黄道の度数 | 乙女座 15〜20度(地のエレメント) |
| 階級 | 能天使(パワーズ) 33〜40番 |
| セフィラ | ゲブラー(峻厳) |
| 階級の大天使 | カマエル |
| 惑星 | 火星(階級)/土星(個別) |
| 天使の時間 | 11:00〜11:19 |
| 色 | 赤(階級の色)/レッド、ゴールド(天使の色) |
| 香り | ナツメグ/ストラックス(蘇合香) |
| 石 | クォーツ(水晶) |
| 金属 | 鉄/鉛 |
階級、セフィラ、惑星、色、香り、石は、カバラ系の天使伝承(Kabaleb、Briez らフランス語圏の資料)に基づく対応です。資料によって階級の呼び名や惑星が異なる体系もあります。守護する誕生日は、ALPHAの守護天使占いと同じ区切りです。
祈りの言葉
「レハヒア、私のそばにいてください。荒れた心を鎮め、信頼を長く保つ力をお与えください。」
瞑想の方法
静かな場所で目を閉じ、ゆっくり呼吸をします。心の中で「レハヒア」と名前を呼び、金色のやわらかな光が胸に灯るのを思い描きます。その光が少しずつ全身に広がっていくのを感じながら、そのまましばらく光の中にいます。じゅうぶんだと思ったところで、目を開けましょう。
■天使のエネルギーを日常に取り入れる方法毎年9月8日から12日は、レハヒアが巡ってくる期間です。この期間に生まれていない人にも、この天使の働きは届きます。
こじれかけた関係を、落ち着かせるのに向いた数日です。言い過ぎたままになっている相手に、短い一言を送ってみる。張りつめている場に、お茶を一つ差し入れる。そして、長く信頼を寄せてくれている人の顔を、一人思い浮かべてみる。レハヒアの期間は、怒りが静まって、信頼が戻ってくる時間です。
レハヒアは、カバラの「神の72の名」に由来する34番目の守護天使です。「72の守護天使」の概念は、旧約聖書『出エジプト記』に記された「神の72の名」(Shem HaMephorash)に由来します。
カバラでは、「72の名」は神聖で力強いエネルギーを持つものとされ、祈りや瞑想を通じて人々に変容と導きをもたらします。レハヒアはその中で、君主の怒りを鎮めて忠誠と信頼を保ち、平和と調和を維持する天使として語り継がれてきました。
この概念は後に、キリスト教の神秘主義や西洋のエンジェル・マジックにも影響を与え、現代でも多くの人にとって、心の支えとなる霊的な指針になっています。